Bar Rozeboom

看板に偽りあり


バーに行っても常連ばかりで、待てども2杯目の注文すらできない。
挙句の果てには、隣のお客さんの下衆な話が聞こえてくる始末。
当店は、そんな「打ちのめされた人」「デリカシーのある人」を守ります。
せめて当店だけでも、、、ロズブームはそう考え目指します。

Barロズブームはこのように謳っていました。


そして作り上げた現実。

入口から漏れる泥酔客の嬌声。

カクテル1杯を2時間もかけて温くしつつ、特別な存在だとふるまう自称「常連」女性。
閉店後に来訪する女性たち、その数時間後に泥酔して一緒に鍵をかけるバーマン。
勤務中に友人感覚でかけられてくる長電話。バーマンと関係のある女性とで繰り広げられる痴話喧嘩。
Jazz用にエイジングされた音響装置で流されるウルフルズ。
清掃が行き届かず薄汚れた店舗や食器、酸化しきったコーヒー豆。

ロズブームは理想を追求し、おためごかしを排除し、
相互の更なる発展を求めるべく、理解へ向けて真剣を握る使命を持っていました。

そして文化を守るべく同志を信頼し事業の拡大に努めていました。
ですが現実には、
創業からの長い時間とともに、緩やかに流され落ち続けて
そういったカオスをBarロズブームに作り上げてしまいました。


そして「看板に偽りあり」という結果。


問題はヒトツでした。
「Barロズブーム」にも関わらず、その理念と使命がそこに居ないという事。


何度も何度もお叱りを頂ました。ごもっともです。
「そうでない」物を必要とする方のための店が違うものになりました。

世の中の総てのニーズに応えることは出来ません。
往々にして多くの方が好みの形式や持論を押し付けてこられる物です。
ですが世の中に同じ物しか存在しないことは貧しいし寂しいことです。

立て直そうと思いつつも中途半端に無様な姿をさらしました。
ですが、やっと自らピリオドを打つことが出来ました。


もう二度と繰り返しません。
そして再度、心に刻みます。


酒場であるべきもの以上の見返りや利権に執着する方には応えられません。

ですが、ヒトツの店舗としての評価をいただいたこと、
そして純粋にご足労を重ねていただいた恩は決して忘れません。
事実、その評価を頂いたために走り続けることが出来た訳です。
まさに有り難いことです。

ロズブームがロズブームであることで必要と評価いただいていた皆様へは、
必ず恩返しをさせていただく予定です。

最後まで恥を晒しました。
まずは私事を片付け、環境を整え、出直してまいります。


次は完全会員制です。そして、むしろBarでさえもありません。
ご興味ある方は是非わたくしロズブーム本人に直接ご連絡を下さい。
誰でもない貴方だけにお渡ししたメールアドレスは変えておりません。


閉店しての1ヶ月。
このわずかな間に既に30通以上のメールを戴いております。

ご報告とお礼が遅くなりました。本当にありがとうございました。
まずは店主である前に、人間としての責務を果たすべく、中休みをいただきます。


それでは一旦、失礼します。そして何よりも何よりも感謝をここに。




Rozeboom